- Posted at April 30, 2006
「グリーンスタジアム神戸」。神戸総合運動公園の目玉だが・・・(神戸市西区で)
プロ野球の近鉄バファローズが、「近鉄」の名を売りに出た。年間35億円で、命名権を譲るという新商法。球団経営はそのままで、命名権を買った企業・団体(あるいは個人?)が、名称を「○○バファローズ」とすることができる、という。
これまで、神戸スタジアムを「ヤフーBBスタジアム」とするなど、球場名の使用権を売買する例はあったが、球団名は初めてのことだ。
プロ野球協約は、「野球が社会の文化的公共財となるように努める」ことを、協約の目的と定めている。近鉄の計画はこの条項に違反すると、他球団の実力オーナーから、横ヤリが入った。
近鉄は、収入増加策として思いついたらしく、まず応じてくれそうな企業探しからはじめたところ、マスコミに知れ、計画発表に追い込まれたらしい。オーナー会議に諮るなどの手順を踏まずに、まず「売り込み」を急いだことへの反発も強く、近鉄はやむなく白紙撤回にした。
文化事業ではメセナに多大な貢献をしている近鉄のイメージダウンにもつながりかねない「勇み足」だ。健全であるべきプロ野球の世界で、「貧すれば鈍する」ような振る舞いは、結局、無に帰してしまった。
(2004年2月5日)